畳について
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畳の構造
畳は、「畳床」「畳表」「畳縁」から構成されています。
何重にも重ねた稲藁を締め付け、圧縮して作られた「畳床」に、天然のい草を編みこんで織られた「畳表」を上からかぶせ、長辺に「畳縁」を縫い付けることで作られています。
現在では、住宅事情やニーズの変化にともない、様々な素材が使われるようになりましたが、畳自体の基本的な構造や製法に関しては、大昔から変わりありません。
畳床(たたみどこ)
畳床は、もともと稲藁を何重にも重ねてできた天然素材100%の「藁床」を使用しておりましたが、近年では様々な材質の畳床が作られています。
稲藁だけで作った「藁床」稲藁を上下層に、中層にポリスチレンフォームを挟んだ「藁サンドイッチ畳床」稲藁を使わない「建材床」があります。
畳表(たたみおもて)
畳表とは、い草が主な原料で、経糸(たていと)に綿糸や麻糸を使って織られたゴザのことです。
国内消費価量の約8割を「中国表」という外国産畳表が占めています。価格が安いことから急速に普及しました。また、日本全国十数か所で生産されている「国産表」は自然な色合いが特徴で、い草にねばりがあり耐久性があります。
畳のメリット
高い断熱性と保温性
畳の原料であるい草は、熱を伝えにくく、床下から上がってくる冷気を遮断できます。日本の自然環境の中で、夏は涼しく、冬は暖かく室温を保ってくれます。
心地よい弾力性
畳は弾力性に優れ、発育期の子どものバランス感覚を養うのに効果的です。また、適度な弾力性のおかげで転んでも怪我をしにくく、硬いフローリングに比べて足腰への負担を軽減できます。
リラックス効果
畳表の香りは、い草が本来持っている「干草」の香りに、泥染めの時使う「染土」がブレンドされたものです。香りの成分が、森林浴のように呼吸を整え、こころを落ち着かせてくれます。
防音・遮音効果
畳に含まれる空気は、遮音性能を高める役割も果たしています。衝撃音を和らげる効果があるため、足音などの防音効果も期待できます。
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